家庭用蓄電池の費用と補助金 – 家電並みの低価格化が進みはじめた蓄電池

日本では今でも蓄電池導入は100万円以上のコストがかかると思われていますが、その半額以下での購入が可能になってきました。

2012年度にスタートした家庭用蓄電池購入の際の国の補助金は、2015年度まで続き今後も継続とみられていましたが、2016年2月下旬に補助金終了が決定したため、4月からの2016年度は補助金はなくなります。すでに120万件を突破(※2011.1-2014.3補助金申請数)した太陽光発電システムに比べると、蓄電池の普及ははまだ10万世帯に及ばないというのに、資源エネルギー庁は推奨をやめたのでしょうか。

これには2015年4月30日に発表されたアメリカの電気自動車で知られるテスラモーターズ(テスラエナジー)のパワーウォールという家庭用蓄電池と関係がありそうです。

長らく蓄電池は低価格化が難しいと信じこまれてきましたが、このパワーウォールは国産メーカーの価格から補助金分を差し引いた場合と比較しても半額以下

テスラモーターズ

パワーウォール 7kWhモデル6.4kWh 価格 3000ドル約34万円)

(設置費用は含みません。)
★2015年に一緒に発表された10kWhモデルの販売は停止されました。

例えば、売電せずオフグリッドで電力自給する場合、一般家庭で理想的とされる7kWh前後の国産蓄電池を見ると、

東芝ライテック ENG-B6630A1-N2 6.6kWh 希望小売価格 270万円

基準価格 192万円、補助金 86.1万円、自己負担額 105.8万円

京セラ EGS-LM72AⅠ 7.2kWh 希望小売価格 240万円

基準価格 204万円、補助金 90.9万円、自己負担額 113万円

相場価格は設置業者の割り引きが入るので、実際にはもう少し安くなるようですが、それでもテスラのパワーウォールとは比較になりません。補助金のための基準価格(それより高いと補助金比率が下がる)が決まっているので、各社とも大体横並びです。上限100万円までの補助金というのは非現実的になってしまいました。

一方、テスラには予約が殺到しており、2016年中に生産できる製品はすでに予約満杯だそうです。

…ということは、いまは蓄電池の購入は少し待ったほうがいいかもしれません1~2年で蓄電池市場が大きく動く可能性があります。

嬉しいことに、テスラのCEO、イーロン・マスクは、パワーウォールの仕様はオープンソースにするので、世界中で太陽光など再生エネルギーのために、パワーウォールのようなバッテリーを生産してほしいと言っています。イーロンの目標は、環境に優しくないエネルギーに太陽光などがとってかわることなのです。

となれば、(日本の大手電機はまだ沈黙していますが)日本でも壁掛け蓄電池が一気に普及するかもしれません。

10kWhの容量というのは、2日間雨の日が続いても3人家族でふつうに生活できる量なので、単身世帯や電力消費量が非常に少ない世帯では、7kWh以下のもっと安い蓄電池が販売される可能性もあります。(必要に応じ、追加購入した蓄電池を繋ぐこともできます。)

パワーウォールは100kgもあるので、日本の木造家屋では補強が必要になるという話もありますが、そこは工夫次第でしょう。それに、他の新興企業もテスラに続いており、サンディエゴのオリソン、ロンドンのパワーボールドなどが低価格蓄電池を売り出しており、いずれも簡単に室内設置できるモデルです。

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